リモートワークでも存在感を出すために

はじめに

こんにちは!Crowd Agent 開発チームのmktakuyaです。昨年11月に株式会社groovesに入社し、6名程度のスクラムチームにて主にサーバサイドの開発を担当しています。また、スクラム外でのタスクとしてカスタマーサクセス推進のためのKPI設定やSlackの無駄カスタムレスポンス量産などに従事しています。

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無駄カスタムレスポンスの一例

弊社の開発チームメンバーは、北は北海道、南は宮古島まで全国各地に散らばっております。2020年は新型コロナウイルス感染症対策をきっかけとして全国的にリモートワークが広まりましたが、弊社ではその5年前、2015年からリモートワークを本格的に導入してきました。

リモートワークでも存在感を出すために

場所に縛られず自分好みの環境で仕事が出来るリモートワークですが、一方で何も工夫しなかった場合、オフィスワークに比べて他メンバーとのコミュニケーションの総量が減り、社内での存在感を発揮しにくくなるという問題もあります。

オフィスで机を並べて仕事をしていたときにはあった、たまたま廊下ですれ違ったときに生まれる「こないだリリースされた○○機能、めっちゃ評判良かったよ!」「先日の○○の件、一応解決したもののまだこんな問題があるみたいで……。」といった何気ない会話。これらはリモートワーク環境下ではなかなか生まれません。もちろん仕事で必要な会話ならテキストベースなりMTG組むなりで話すべきですが、そこまででもないちょっとした会話からより良いフィードバックが生まれたり、知らず識らずのうちに存在感を発揮できていたものです。

今回はそんなリモートワークの中でも存在感を出し、社内の各ステークホルダーにとって頼れるエンジニアになるため気をつけていることを書いていければと思っています。

Slack キーワード通知を活用する

Slackには、事前にキーワードを設定しておいてそれに引っかかる投稿を通知してくれる機能があります*1。自分の名前やハンドルネームはもちろん、最近リリースした機能についてもキーワードを設定しておくと良いかもしれません。

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筆者の通知キーワード一覧

もちろん何かあったらメンションしてもらうのが一番ですが、そこに至る前の軽い問題意識の状態からWatchしておくことによって発見できることもありそうです。あとは、自分達が作った機能がどんな使われ方をしているのかはエンジニアなら把握しておきたいですよね。

ある程度キーワードで絞ってWatchしておくと、実際に相談が来た時に「あぁ、あの話ですよね!」という打ち返しをすることが出来ます。背景説明のコストを省きより本質的な議論に時間を割くことが出来るので、仕事の質も上がりますよね。また、単に名前を呼ばれた時に反応しておくと文字通り存在感を出すことができそうです。

問い合わせ対応のその後をremindでフォローアップする

コードを黙々と書くだけが開発チームの仕事ではありません。その代表例として、各チームからの問い合わせ対応があります。オンサイトでもリモートでも、大体の問い合わせとその対応はチャットベースで行われるかと思います。

オフィスであれば廊下ですれ違った際に「昨日の○○の件、あの後どうなった!?」と自然なフォローアップが可能です。そこから「実はまた別の小さな問題があって……」という話になるかもしれないし、無事に解決してお礼など言われたらそれはそれで嬉しいものです。

が、リモートワークだとそうもいきません。対応が終わり自分の手を離れた問題のことは普通は忘れてしまいますし、廊下ですれ違うなどを通じて思い出すきっかけもありません。

僕の場合は、一度対応が終わった問い合わせのメッセージに対してremindを設定し、後日(ものによって翌日にしたり、「1週間くらい様子見ましょうか」と言ったなら1週間などいろいろ)また通知が来るようにしています。Slackのメッセージにリマインダを設定する方法はこちらをご確認ください。

slack.com

後日のフォローアップをすることで、その対応が良かったのかどうかを確認することが出来ますし、新たな問題があればそれに早く気づくことが出来ます。何も問題が無かった場合でも感謝され良い気持ちになることが出来ますよね。 

対外的なやりとりのタスクを買って出る

問い合わせ対応とも似ている話ですが、対外的なやりとりを必要とする仕事はテキストベース・口頭問わず積極的に取りにいくようにしています。開発チームからBizのみなさんにお願いする事柄を伝えることだったり、なにか決め事をするのにエンジニアのアサインが必要と言われていることだったり、あるいは社外の方とのMTGだったりです。

あまりやりすぎるとコードを書く時間が減ってしまうのでツラいですが、何もやらないと開発チームが「チケットを投げてしばらくすると動くソフトウェアが出来ている謎の組織」になってしまいかねません。

どこかで決まったことに沿って実装をするだけでなく、自ら何かが決まる場に出向くようにすると、存在感を発揮できるだけでなく、開発者の立場から意思決定プロセスに貢献することが出来たり、普段とは違うコンテキストで会話することによって事業を進めるための視点が得られるようになったりします。

リフレクションで感謝の気持ちを伝える

弊社では、その日の業務を振り返り次へつなげる内省の機会を作るため、業務終了時にリフレクションを投稿するようにしています。

これは最近はじめたことなのですが、みなさんのリフレクションを読んでemoji reactionをつけるようにしています。また、MTGや問い合わせ対応等でお世話になった方には、スレッドにて感謝の言葉を書くようにしています。

問い合わせ対応フォローアップの項目でも書きましたが、リモートワーク・テキストベースメインでの仕事をしていると、ちょっとした会話をするチャンスがなかなかありません。かつ、「わざわざ別チームのチャンネルに登場してまで言わなくてもいいか」という気持ちになってしまうところもあります。

そういうときは、リフレクションを書くときに本日のGood Job欄*2で感謝の気持ちを述べたり、その人のスレッドまで行ってお礼を言ったりなどをしています。

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リフレクションチャンネルでのやり取りの一例

おわりに

というわけで、リモートワークでも存在感を出すために僕が気をつけていることのうちのいくつかを書き出してみました。

ここまで書いたようなことをやった甲斐もあってか、2020年度下期のMVPを受賞することが出来ました。組織の垣根を超えコラボレーションをすることが出来たからとのことでしたが、これはここまで書いていたようなことを実施出来たからなのかなぁと思っています。

一方で、ここに書いてあることを厳密に全部やると、コード書く時間がなくなるなぁとも思います。月並みな意見ですが要はバランスで、自分の仕事のどこか一部分を改善したいなと思ったタイミングで参考にしていただければ嬉しいなと思っています。

リモートワークで存在感を出せずに悩んでいるエンジニアの方がいらっしゃいましたら、参考にしていただけると幸いです。

 

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jobs.forkwell.com

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*1:Slack 通知を設定する | Slack

*2:弊社のリフレクションのフォーマットにある、誰かへのGood Jobを伝えるコーナー